Four L consultant's blog

4つのLを大切にするキャリアコンサルタントです

スタートアップの功罪 ~人を雇うということ~(後)

 前回、スタートアップ企業に就職する側についてはコメントしましたが、今回はスタートアップとして採用する側について、になります。

 自力でプログラミングが可能で、アプリなどを容易くローンチさせられるデジタルネイティヴ世代の優秀な人達が立ち上げるスタートアップですが、企業を経営する、組織を運営するという点においても、同じように優秀かどうかはまた別の問題です。

 人を雇用するということは、その社員、およびその家族の生活を、責任をもって引き受けるということに他なりません

 私の亡父は小さな企業を経営していましたが、労働集約型産業だったため、バブルの好景気時にはどんどん人を雇いました。が、一転不景気になった際は、解雇宣告される社員はもちろんのこと、宣告する方の父も申し訳なくて、双方泣きながらのリストラを進めざるをえませんでした。

 私自身が昔の同僚と会社を立ち上げた際も、亡父の姿をこの目で見ていたので、どうしても人手が足りなくなるまでは、社員の雇用には慎重を期そうと誓い、外部リソースの活用で凌いでいました。結局、私と共同経営者の2人以外、社員を雇うこともなく、東日本大震災の影響で業績不振から休業となってしまったのですが…。

 『「一緒に会社を大きくしよう」「夢に向かって突き進もう」のスピリットだけで、他人の人生を背負える覚悟はあるのか』ということを採用者側に問いかけてみたい、と悶々としていた最近、偶然あるツイートで「とあるスタートアップで働く人」さんの noteを拝読し、このブログエントリーを書く後押しとなりました。是非ご一読を。

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