格言、のようなもの
「若い頃の『この世の終わりか』と思うほどの挫折は
実はそれほどでもないことが多く、
年を重ねてからの『またいつでも』と
漫然と見送ったチャンスは
二度と訪れないことが多い」
これは以前に私自身が実感した思いを格言(?)めいた形式で表したものですが、実際のキャリアカウンセリングの現場でも、同様の趣旨を言葉にすることも少なくありません(主に前半部分)。
特に学生や若年者のクライアントで、年長者から見ると「過ぎてしまえば、そんなに大げさなことではなかったなぁ」と思えることを不安に感じている方の場合には、自身の体験談を交えながら紹介することがありますが、その場合でも
(1)その不安は些細なものなのかを安易に決めつけないこと、及び、
(2)カウンセラー側(私)の自分語りが主にならないこと、
の二点は常に留意しています。
「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる」
様々な場面で目にするこの格言が、交流分析(TA)で有名なエリック・バーン氏によるものだったと知ったのは、キャリアコンサルティングの勉強を始めてからでした。
最後にもう一つ、私自作の格言のようなものを。
「格言の類は、改めて言われると
『当然ではないか』と思うことも多いが、
それを日常いかに忘れてしまいがちかを
気づかされることもまた多い」