山あり、谷ありの本題
前々回は「山あり、谷あり、モハメドアリ」から脱線してしまいましたが、本来このタイトル(モハメドアリは無し)で書きたかったことに戻します。
先日ツイッターで
本当によくない
— 境野 今日子 (さかいの きょうこ) (@kyokosakaino) 2020年1月12日
大学の就活セミナー、登壇する卒業生が
転職経験なしの大企業一筋ばかりだった
レールに乗った生き方しか教えないから
"いい企業"に行けなかった学生が
「人生終わった」などと言う
就活全落ちでも今活躍してる人や
就活らしいことせずに
社会人になった人を、
もっと紹介すべきよね
上記のツイートを読む機会があり、一字一句違わず同感したのでした。
私は昨今多く見受けられるようになった「大企業の内定蹴ってベンチャー選んだ」という、ある種の時代先取り的な優越感(?)が滲み出てしまっているような選択には、全面的に賛成ではありません。
そうかといって、右肩上がりの経済成長を前提とした従来のビジネスモデルが崩壊している現代において、旧態依然とした大企業志向を奨励する気もありません。
大企業かベンチャーか、転職すべきか否かという選択の是非の論点ではなく、「大学の就活セミナーに登壇する卒業生」が「転職経験なしの大企業一筋」の人ばかりでよいのか、という点に大いに頷いたのでした。
もちろん大学側にもステークホルダー向けに思惑があるのは承知していますので、俗に言う“いい企業”で活躍している卒業生の登壇には大きな意義があるものと考えていますが、それだけではないのです。
多様な選択肢があること、結果が芳しくなかった場合でもそれが人生におけるすべてではないこと、首尾よく第一志望に内定しても、実際は入社してみないとわからないことばかりなこと等、そのような情報提供やロールモデルの紹介をし、就活生をフォローしていくことが大学、キャリアセンターに求められる、もう一つの大きな側面ではないでしょうか。